東貞央の鬼がかり夜話

アタシの怪談、鬼がかっていますねぇ。

東貞央の本当にあった怖い話「シックスセンス」

もう、かれこれ40年以上前の話だから、時効なんで言いますけども。アタシは中学生の頃、近所のスーパーのお惣菜コーナーでよく万引きをしていたんですよ。

コロッケや豚カツや餃子なんかを下校時の小腹が空いた時に拝借するんですよ。そんでもって近くの公園で食ってから家に帰るの。

そんな生活を週3の割合で続けて一年程経過したある日。いつものように件のスーパーへ下校時に行きました。「今日は何食おうかなぁ」なんて。

そしたらね。看板が取り外されていて、お店の中が真っ暗なんだ。そんで作業着姿のオッサン達が何やら冷蔵庫とか機材なんかを運び出してんの。

ゾッとしましたよアタシ。アタシが万引きしすぎたから、お店潰れちゃったよって。

そんでもってその日の晩飯の時に晩酌してた爺さんに突然、キセルでブッ叩かれて頭割られたんだよね。アタシ何も言ってないのに。

そんで救急車で搬送される時にアタシ思いましたよ。

「爺さんは全てお見通しだったんだな」って。勘の鋭い人だったからねウチの爺さんは。シックスセンスだよ。第六感。ウチの爺さん凄かったからね。